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SEA OTTER CLASSIC

「古楽の枠を超えた、新鮮”ラテン・バロック”盛り合わせ!」


インサラータ インサラータ
ラ・フォンテーヌ(古楽アンサンブル)

税込\2,940  DICC-28014(廃盤)

完売御礼!! 


●曲目●

ペルゴレージ:2本のオーボエと通奏低音のためのソナタ 第1番 ヘ長調
コレット:未開人とフェルスタンベール
J.S.バッハ(ラ・フォンテーヌ編曲):イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971より第1楽章
J.B. & J.プラ:リコーダー、オーボエと通奏低音のためのソナタ ニ短調 D:V,2b
プラッティ:オーボエ、ファゴットと通奏低音のためのトリオ ハ短調
ラ・フォンテーヌ:ラ・フォリア


●演奏●

ラ・フォンテーヌ (古楽アンサンブル)


●録音データ●

2002年6月/秩父ミューズパーク音楽堂


●SEA OTTER'S REVIEW●

ラ・フォンテーヌ風味のサラダはいかが? 幻のラフォ・サード・アルバム、ここにありき。

   これは、面白いアルバム。彼ら自身が「バロック音楽をいきいきと現代に蘇らせ」、「従来の曲に新しいテイストを入れて楽しんで」みたといっている通り、ここには溌剌としたアイディアが満載。古楽というと、古い時代の音楽を作曲当時のスタイルで”再現”するものとされがちだが、ラ・フォンテーヌの場合は、再現というより今世紀を生きる若者の感性とスタイルによる古い時代の音楽の”リニューアル”というほうがぴったりくる。第一、古楽のアルバムに「インサラータ(サラダ)」というタイトルが付けれているところからして、何かが起きそうではないか!?
   ここに載せられているメニューの全てにラフォらしい味付けが加えられているが、中でもそれが一番顕著なのはバッハのイタリア協奏曲だろう。有名なこの作品にラフォはオリジナルの序奏と、曲中でもかなりのアレンジを加えている。既製の古楽ではありえない和声が飛び出し、いったいどこまで行ってしまうんだろう?と聴き手をスリルに巻き込む場面もあるが、終わってしまえばこんなのもまぁ面白いか、と思える珍名演。更に最後のラ・フォーリアは彼らによるオリジナル作品。有名な主題によるヴァリエーションだが、普段は陰に隠れがちな通奏低音楽器も大活躍をみせるし、各楽器の技巧が充分に発揮されておりなかなか聴きごたえのある作品に仕上がっている。
   技巧といえば、2曲目のコレット作品にも注目したい。特に第3楽章のリコーダーによる急速なトレモロとオーボエ・ダ・カッチャの鮮やかなタンギング・スケールには、吹き手も聴き手も文字通り「舌を巻く」。
   何はともあれ、「ただ楽譜に書かれているものを再現する」のみにとどまらず、「楽譜に書かれているものを材料にオリジナル料理を作る」というラ・フォンテーヌの演奏姿勢が前面に押し出された、個性の強いアルバムといえよう。古楽ファンの方にも、普通の古楽にはもう飽きた!という方にも、古楽って何?という方にもお勧めできる、こだわりの一枚。

(残念ながら当盤は、レーベルの関係で廃盤。現在購入できるのは彼らの演奏会場および当サイトの通販のみ。)




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